サイエンスとアートのあいだ
先日、ワンダーミュージアムの次のワークショップを考える打合せ中、色の話で盛り上がりました。
みなさん、青色と赤色を丸い紙に交互に塗ってくるくるくるくるくる〜っと回したら何色に見えると思いますか?
紫!
と私は思いました。
すると、正解は
やっぱり紫!
そりゃそうですよね。
では、
このカラフルな色たちは??
わたしは、虹色になるんじゃない〜?!と思い答えました。
すると、まさかの正解は
白色!
どうしても白色になるのが信じられませんでした。
しかし、実際にやってみたら、なるほど!
白色に見える!
そのあと、
光と絵の具の違いについて教わったのです。
私は普段、絵の具で絵を描きますが、パソコンでも絵を描きます。
こちらが絵の具で描く絵
こちらはパソコンで描く絵
どちらも得意で好きです。
絵の具で描いたり印刷するものを絵にするときに使う色はCMYK(青赤黄黒)
パソコンで処理するときに使う色はRGB(赤緑青)
昔よくつかうアクリルガッシュの中に可愛い蛍光ピンクの絵の具があり
主役をこの色で塗りスキャンすると!
まさかの色が消えちゃって。主役の色が抜けた経験があります。
RGBで編集して印刷に出すと、うわ〜色がど〜んと落ちた〜ってこともありました。
目に見えるもの直接的に認識するものというのが 光 の世界。
目に見えず何かに変えて間接的に認識するものというのが 絵の具 の世界。
小さい頃からわたしたちは絵の具でつくる色の使い方や仕組みが身近にあるため、無意識に色は混ぜたら混ぜるだけ濃くなり黒に近づいていくというイメージがあるのです。
一方で、光で見える世界というのは一見難しいようで、本当に目で見ている世界です。
光を通してみる世界の色は、絵の具で表現する色とは異なるのです。
つまり、錯覚です。
仕組みは理解できていても脳ではどうしても変換してしまうのです!
科学ってなんだかとても遠くて難しい存在と思っていたけれども
光でみる世界、たとえば視覚、目の仕組みって科学でありとても身近なところにカラクリがあって、理解できるととても楽しい世界なんですね。
こどもの国の中にあるワンダーミュージアムは、アートミュージアムではありません。
科学館でもありません。
サイエンスの力でふしぎを解明して、アートの力で創造する。
まさにこの建物でしかできないワークショップだなと思いました。
今週から2週にわたって開催するワークショップもサイエンスとアートのあいだ。
ペーパークロマトグラフィーって知っていますか?
わたし、はじめて聞いた言葉だったのですが、科学の検証用語だそうです。
クロマトグラフィーとは、ある物質の中の要素を成分ごとに分けながら摘出していくという実験方法。
そのなかの分離を紙によって行うのでペーパーがついてペーパークロマトグラフィー。
今回は、そんな科学のやりかたで絵を描いていく
savaちゃんと実験 de ぬりえ
というワークショップ!
私自身発見の嵐で、新しい絵がみんなによって完成しそうです!
水彩ペンのインクの中には実はいろいろな色の成分が混ざってその色がつくられています。
それを、ペーパークロマトグラフィーで分解しながら、塗り絵をするワークショップです。
ただし、こんな難しい説明はいたしません!
体感してもらうととっても簡単♪
小さなお子様から参加できる実験えほんです^^
とびきりカラフルでポップな絵が今回の実験にはもってこいだ!と思い、過去につくった絵本作品『PONA〜ジャングルをあるく木〜』の中からワンシーンをみんなに色付けしてもらいます。
当日は、わたしも白衣をきて実験savaちゃん先生で参戦します♪
今からとても楽しみなワークショップです。
『savaちゃんと実験 de ぬりえ~ペーパークロマトグラフィー~』
2/16(土)・2/17(日)・3/2(土)・3/3(日)
10:30~ / 12:00~ / 13:30~ / 15:00~
各回12名
各回20分間程度
@沖縄こどもの国 ワンダーミュージアム ふしぎラボ