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第71回沖展グラフィックデザイン奨励賞受賞&準会員推挙


第71回沖展グラフィックデザイン部門の結果が今日発表され、2位にあたる奨励賞を受賞しました。

正直悔しくて、聞いたときめずらしく涙を流しました。

一週間緊張して眠れず。本当に私にとってグラフィックデザインというのはちがう業種なのかも、と自信をなくしました。

それくらい、全力で万全で余裕をもって準備をしたのが初めてだったからです。

これだけ自信を持てた作品もめずらしかったからです。

だからこそ悔しいけれども悔いはない作品です。

毎回私の作品制作にあたり支えてくださる周りの皆さまには感謝しきれません。

とあるお仕事で自治会長さんにお話を聞く機会があったのですが、

そこの自治会は自治会の仏壇があり、一日十五日毎回お供えしています。

水は毎日取り替えます。

遠いところに村の仏壇があったのですが、毎日お花とお水を変えれるように自治会館の中に移動させて

毎日お供えをしています。

家の仏壇とヒヌカンももちろん管理しますが、村のヒヌカンとお墓ももちろん自分の家のことのように大切にされていました。

その自治会長さんは私にこう言いました。

「きみはおおきな仕事をまかされ、その取材で今わたしのところにきているね。

最近の若い人は、大きな仕事も自分だけの手柄、と思っている。自分だけの力でここまできたと思っている。

だから先祖や土地の見守ってくれる人に感謝の気持ちもない。ぜんぶ自分のことばかり。

だからヒヌカンや仏壇へのお供えを仕事と思って負担に感じやりたがらない。

一日と十五日には意味があって、一ヶ月の半分さね。

月の初めにまず『今月も村での行事やイベントがうまくいきますように』

十五日には『月の半分、見守って村のみんなが健康で平穏に過ごせてありがとうございます。残りの半分もどうぞよろしくお願い致します。』という。

先祖の方々に報告をするスパンとしてちょうどよくできているね。

これは仕事というよりも、習慣さね。」

沖展のレベルがどうのこうのではなく、私にとって一年に一度仕事以外で

他者から客観的に自分の表現を評価される場はとても大切で、

なんのために沖展賞を獲りたいんだろう?とふと考えました。

そして

その賞を今回どうしてもとりたくて、なぜ悔しがっているのだろう、と。

もしかしたら、日頃迷惑をかけていたり自分本位で自分が生きるために仕事をして人と関わっているのだけど、

沖展で一位に輝くとき、今まで応援してくれた人が笑顔になったり遠方からでも祝福してくれる、人に報告をしたいからかも。私にとっての感謝の場なのかもと思いました。

とはいえ、3回目の受賞ということもあり、準会員へ上がることができました。

まだまだ上まで目指せる位置なので

今回の批評を胸に精進します。

今日こどもの国ワンダーミュージアムでスタートした紙漉きワークショップで

私へ宛て贈ってくれたかのように現れた希望の星★

時代の先の幼き子供にも響く絵を描けるまで

まだまだ頑張ります!


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