今月「かふう」連載『十二色の家』の絵について

今月の詩と絵は思い入れのある家の絵なんです。

絵本作家になると決意し沖縄に戻ってきて住ませてもらったコザ銀天街の屋上まるごとカネボウヒロバビル。

当時住みながら見た景色やそこでの生活音やにおい、感情が昨日のことのように蘇ってきます。

住んでみて初めてわかった、屋上からみる商店街の上は、別の生活空間があって、日本庭園風に盆栽を丁寧に育てていたり、芸術的な多肉植物の庭をつくっていたり、ハンモックを出して商店のおじさんは日光浴を楽しんでいたり、案外コンクリートの上が赤瓦になっていたり。

当時住んでいた私が、野原さんの設定した女の子と同じような気持ちだったかは教えませんが、

この話をしたのち野原さんから詩をいただいた時、なぜだかとてつもなく救われた気持ちになりました。

詩・言葉の力をものすごく感じたし、全てリアルだけが真実とも限らないし、芸術が生きることを後押しし、息をしやすくする存在なんだと、実感した瞬間です。

連載2回目にして一番お気に入りの作品となりました。

来月も素敵なページになるように努めたいです。

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